共生型サービスの施設職員に必要なスキル

高齢者と障害者が共に過ごす共生型サービスの施設で働くには、多くのスキルが必要です。例えば、知的障害者向けの施設の場合、高齢者を迎え入れて共生型サービスを開始すると、障害者だけではなく高齢者向けの介護のスキルが必要になります。身体介護の技術は研修を経て介護職員の資格を取れば対応できます。また、逆の場合も同様で高齢者施設が障害者を受け入れる場合には、ダウン症や自閉症などの知的障害と統合失調症などの精神障害について職員が対処法を学習しなければなりません。

最も大切なのは、高齢者と障害者が相互扶助できるような環境作りのスキルと言えるでしょう。共生型サービスの最大の長所は、多様な利用者がお互いに助け合う空間を創出することにあるからです。高齢者と障害者が共生するサービスとはいえ、自然に相互扶助ができるようになることはありません。施設側から利用者に向けてしっかりとした働きかけが求められるでしょう。困っている高齢者や障害者がいた場合、職員のように互いに声をかけてくれるように促すなどの取り組みが必要です。

最初は協力的でなくても、助け合いをして感謝される経験をするうちに、他者への貢献の充実感に気付くようになります。やがて職員の声かけが無くても、自主的に相互扶助をする利用者も現れるでしょう。職員から利用者への声かけは、強制的でなく自主性を促すようなものでなければなりません。利用者が能動的に動くには、職員に高度のコミュニケーションスキルが求められます。一朝一夕で身に付くものではありませんが、利用者の反応を見ながら最適の方法を模索すれば徐々に向上できるでしょう。